冷延鋼板並の強度とすぐれた成形性のボディパネル用合金です。
特長
- 5000系アルミ合金は、非熱処理合金の中で最も高強度で成形性もすぐれるため広く採用されています。
- GC45合金は、Mgの他にCuを添加し塗装焼付時の軟化を抑制できるボディパネル用合金です。
特性
引張特性
5000系合金板の種類と機械的性質(板厚1mm)
| 材質 |
AA*1相当合金 |
引張強さ
(N/mm2) |
耐力
(N/mm2) |
伸び (%) |
n値*2 |
r値 |
| GC45-O |
5022 |
280 |
130 |
28 |
0.31 |
0.70 |
| GM145-O |
5182 |
275 |
135 |
27 |
0.33 |
0.55 |
| 52S-O |
5052 |
195 |
90 |
25 |
0.26 |
0.70 |
*1 AA: The Aluminum Association(米国アルミニウム協会)
*2 2%から最大荷重までの平均値
成形性
5000系合金板の種類と成形性(板厚1mm)
| 材質 |
成形性 |
ヘム曲げ性 |
耐食性 |
耐SSマーク特性 |
| GC45-O |
◎+ |
◎ |
〇 |
〇 |
| GM145-O |
◎ |
◎ |
〇 |
△ |
| 52S-O |
〇 |
◎ |
〇 |
△ |
※ standard △ ⇒ 〇 ⇒ 〇+ ⇒ ◎⇒ ◎+
超塑性アルミ合金板「アルノービ」
ボディパネルなどで世界で多数の採用実績。「アルノービ」でカーデザインの未来が広がります。
超塑性アルミ合金とは、400~500℃の高温で数100%以上の高い伸びが得られる合金です。
この性質を生かしブロー成形により、プラスチック成形のように自由なデザインを実現できます。
特長
- 「アルノービ」は従来の超塑性材料の問題点であった成形時間を大幅に短縮できます。
- 部材の一体成形が可能となり、部品点数、接合点数を削減しコストダウンが可能です。
- 複雑な曲面形状などへの成形ができ、カーデザインの自由度が高くなります。
- 片側の金型のみで成形ができるため、金型費を半減できます。
特性
- 引張強さ285N/mm2、耐力140N/mm2(A5083-0材相当)の高強度が得られます。
- Al-Mg系合金がベースなので耐食性にすぐれ、また溶接性も良好です。