UACJ-ホワイトホール 高品質アルミニウム
米国での自動車部品の開発と製造のパイオニア

自動車部品組立部門：アルミ合金製フロントバンパー
UACJ Automotive Whitehall Industries

会社の歩み
UACJホワイトホールは、1974年にホワイトホールインダストリースとして設立されました。当初はコピー機や印刷業界向け精密部品の製造を行っていましたが、2001年以降、自動車部品の分野に重点を移し、アルミ押出製品の加工と組立を事業の柱として自動車部品の製造にシフトし、自動車メーカーやサプライヤーの求める高品質な部品製造のニーズに応える体制を整えました。この自動車部品事業への事業転換は、UACJグループとの統合により強化され、研究・開発、設計、そして包括的な生産プロセスの管理能力を向上させ、加えてグローバルなリソースや専門知識を活用することで、競争の激しい米国市場での適応力を高めてきました。UACJホワイトホールは、このシームレスなコラボレーションにより、EV市場に対応したアルミ押出形材を用いた部品開発を行うとともに、ミシガン州とケンタッキー州の主力工場では、最先端の押出プレス設備を活用した持続可能な製造体制の構築に注力しており、その取り組みが注目されています。

事業の強みと認知度
UACJホワイトホールの主な顧客には、GM、フォード、クライスラー、ラムなどの米国の主要OEMのほか、電気自動車業界を牽引するテスラや、北米を拠点とする日本のOEMのホンダ、トヨタ、マツダなどが含まれます。これらの企業は、それぞれの要求性能に基づく信頼性の高い部品の設計・製造を必要としています。同社のエンジニアリングチームは、設計から製造までの全ての工程を管理し、生産管理面ではアルミ押出加工から製造プロセス、検査工程までを一貫して管理する垂直統合型のアプローチを採用しています。この体制により、構造部品やクラッシャブルゾーン用部材の分野で多くの製造実績を重ね、高い品質基準を維持し顧客の要求を満たす製品を供給しています。また、UACJホワイトホールは、業界誌『オートモーティブ・ニュース』によって「北米トップ100サプライヤー」の1社として認定されています。この認定は、同社の製品とプロセスにおける品質の高さを表すものです。さらに多様な3Dデータフォーマットを活用して効率的に製造プロセスに反映できるシステムを構築し、カスタム設備や装置の設計・維持管理、高精度な押出成形用ダイスや治具の内部設計と製作を手掛けています。これらの取り組みにより、エンジニアリングと設計の技術基盤を支え、顧客の多様な要求に柔軟に対応しています。

本社/6thストリート工場
UACJ Automotive Whitehall Industries
プログレス・ドライブ製造工場
UACJ Automotive Whitehall Industries

安全性、品質、納期遵守の3つの柱
UACJホワイトホールは、数多くの自動車用ルーフシステムの部品サプライヤーにアルミ押出製品を供給するようになり、生産能力を拡大してきました。それらの自動車産業における要求品質に応えるため、ISO 9001と、ISO 9001を基盤とし自動車業界特有の要求事項を追加したIATF 16949規格に基づく品質マネジメントシステムを統合的に運用しています。この統合的な品質保証体制により、製品の設計、開発、製造、組立、サービスに至るまでのプロセス全体で一貫してアルミ製自動車部品の品質を確保し、自動車メーカーや部品サプライヤーの期待に応えてきました。さらに、同社は独自の社内基準を設け、達成目標を明確にして運用しています。例えば、製造プロセスにおける不良率を示す指標である「製品100万個あたりの不良品数（PPM）」では、工程内不良率（100万個中50個以下）、顧客向けの不良率（100万個中15個以下）を達成しています。また、米国労働安全衛生局（OSHA）が定めた基準で、100人の労働者あたりの年間労働災害件数を表す「OSHAインシデント率3」という安全性指標を維持し、業界平均を上回る成果を達成しています。これらの取り組みは、同社が安全性、品質、納期遵守を重視した姿勢であることを示しています。また、同社は北米を拠点とする自動車部品サプライヤーの業界団体であるOriginal Equipment Supplier Association（OESA）の積極的なメンバーでもあります。OESAは、自動車部品業界の発展や技術革新、規制への対応を支援する役割を果たしており、OESAを通じて自動車業界の最新の動向や規制の変更をいち早く把握し、それに基づいて最適な対応を行う体制を整えています。これらの取り組みを通じて、UACJホワイトホールは、安全性、品質、納期遵守の3つを柱に据え、アルミ製自動車部品サプライヤーとしての信頼性と競争力を高める活動を進めています。